阿久悠作詞集「人間万葉歌」 吉田美奈子「吉田箱」

何をトチ狂ったのか、いきなり箱物2つ購入。

人間万葉歌~阿久悠作詩集

人間万葉歌~阿久悠作詩集

吉田箱 限定SACDハイブリッドBOX

吉田箱 限定SACDハイブリッドBOX


前者は阿久悠作詞作品集。
とにかくヒット曲ばかり。
それ程フェイバリット作家ではないが、
こうしてずらりと並ぶと、一貫した姿勢というものが伝わってくるし、
殆どが大ヒット、知っている曲ばかりというのは圧巻だ。
単純に昭和後期の歌謡ヒット曲集としても、5枚組108曲が8500円というのは安価である。


個人的には、普段まともなオーディオ環境で聴くことの少ない演歌系楽曲が新鮮だった。
AMラジオやTVじゃ殆ど聞こえないベース&ドラムスの音が聞こえてきて、
演歌のアレンジではリズム隊がどう動くか(動かないか)が判って興味深い。


こうやってまとめて作品を聴くと、つくづく昨年末の特集番組を見逃したのが悔やまれる。
ウルトラマンタロウ」や「ピンポンパン体操」をTVで歌う所なんて、もう見られないだろう。


後者は、吉田美奈子avexでの作品をSACD/CDハイブリッド盤化したもの。
CCCD問題で揺れた時期であった為、
これらが普通のCDのみならず、SACDとのハイブリッド盤で出ることは喜ばしい。
また、80年代終りに創美企画で出した2作、及びあの「Bells」も入っている。
当初自主制作だった「Bells」は入手困難だったが2002年にavexから再発、
しかしCCCDだったために混乱を呼んだ。

BELLS-Special Edition (CCCD)

BELLS-Special Edition (CCCD)

amazonのレビューにも、CCCDが招いた困惑が書かれている。
初めから今回のフォーマットで出していたら、売り上げも違っていただろうに。
勿体ない(私もCCCDなので買わなかった)。
又、「Bells」と「Dark Crystal」はリミックスされた。
「Dark Crystal」のオリジナル盤はデジタルビートが前面に出て
機械臭い音色だったが、だいぶ自然な音色に変わった。
ファンは必聴である。