電人ザボーガーDVDBOX購入

電人ザボーガー DVD-BOX

電人ザボーガー DVD-BOX

2002年に発売されたが品切れ状態となり、
オークションで高値を呼んでいた電人ザボーガーDVDBOX。
このたびとうとう再販された。
予約して購入。非常に嬉しい。


熱心な特撮ファンには怒られるだろうが、
私が特撮物に求めるのは「キッチュさ」である。
どれほど現実離れしていようともアニメなら、初めから絵である時点で、
虚構であることが約束されている。
良くも悪くもまさしく「絵空事」として許容できる。
しかし特撮は、どれほど内容が荒唐無稽であろうと、実際に人が演じて、
現実の景色の中で撮影されているのである。
特に、撮影技術ではなくTV映像ジャンルとしての「特撮」は、
実質的には「実写着ぐるみヒーロー肉弾格闘」ものだから、尚更である。
かくして、何の変哲もない原っぱや採石場などの風景の中で、
着ぐるみヒーローと怪人が格闘するという、シュールな光景が展開されることになる。
そこに、何とも言えぬ味わいがある。
これは決してけなしているのではない。もちろん初めは予算の関係上からだろうが、
現実と地続きの場で起こることによって、
視聴者に親近感を与え、あるいは身近に起こりうる可能性を感じさせることによって、
結果的により効果的な演出になったとも考えられる。


だから、CGでどれだけ視覚的効果が絶大になったとしても、
私には余り興味が湧かない。
むしろ現実の風景が出来るだけ映り込み、ちゃっちい造形やせこい効果が見え見えの方が嬉しいのだ。
その違和感こそ、求めるもの。
なので、昨今の特撮ではなく、昭和のもの、
それもかなりいい加減な作りだった70年代変身ブームの頃の作品が最高なのだ。
(本当に特撮ファンにぶん殴られそうだ)
そのいい加減な中に、とにかく過剰に熱意(だけ)があふれ出ている所がたまらない。
そしてザボーガーは、その中でも特別なのだ(私の中で)。


ザボーガーのバイク変形。頭から飛び出るヘリキャット。
つま先から走り出すマウスカー。
男子小学生魂を直撃するギミックの数々。
冷静に考えればかなり無理があるものばかり。
でも、それが最高なのだ。無理でも無駄な熱さが全てを許容させる。
(これは刷り込みに近い物なので、説得力に欠けるのは勘弁してください)


戦え!電人ザボーガー!