The Beach Boys 来日公演に行ってきた

幕張・QVCマリンフィールドでおこなわれた、ビーチボーイズ来日公演を見てきた。


QVCマリンフィールドに到着したのは4時過ぎ。
物販はすごい行列だった。

やっとの事でプログラムを買って、会場内に入ろうとしたら、
その前に寄ったIKEAで買った菓子類持ち込みを断られ、
コインロッカー捜すのでてんてこまい。


前座のアメリカの途中から会場に入った。
アメリカの演奏も非常によく、会場もエキサイト。
途中「Lonely People」でいきなりクリストファー・クロスが飛び入り。
紹介を聞いて巨体を見てたじろぐ観客が、あの美声を聞いた瞬間歓声を上げるのがおかしかった。
そして、本当に1曲だけ歌ってステージ裏へ戻っていった。
演奏した中では「Sandman」が、
スクリーンに映し出された、ベトナム戦争やヒッピーなどの'60年代の映像と相まって、
緊張感あるロックでハードな演奏で実にかっこよかった。
アメリカが「名前のない馬」までで1時間ほど演奏。そしてビーチボーイズの登場を待つ。

(登場を待つ観客)

(ビーチボーイズの始まりを待つ間スクリーンに映っていた映像)


午後7時。サポートメンバーがステージ上で楽器セッティング。
メンバーを順次呼び込み、歓声が上がり、ライブが始まった。


セットリスト
01.Do It Again
02.Little Honda
03.Catch a Wave
04.Hawaii
05.Don't Back Down
06.Surfin'Safari
07.Surfer Girl
08.Don't Worry Baby
09.Little Deuce Coupe
10.409
11.Shut Down
12.I Get Around
13.That's Why God Made the Radio
14.Sail on Sailor
15.Heroes & Villains
16.Isn't It Time
17.Why Do Fools Fall in Love
18.When I Grow up (To Be a Man)
19.Cotton Fields
20.Forever [with Dennis Wilson]
21.God Only Knows [with Carl Wilson]
22.All This Is That
23.Sloop John B
24.Wouldn't It Be Nice
25.Then I Kissed Her
26.Good Vibrations
27.California Girls
28.Help Me, Rhonda
29.Rock & Roll Music
30.Surfin' USA

(アンコール)
01.Kokomo
02.Barbara Ann
03.Fun,Fun,Fun


1曲目から5,6曲目くらいまでは怒濤のメドレー状態。
ヒット曲をやってもやってもまだヒット曲が山ほどある、
とにかくヒット曲の金太郎アメ状態。どれだけ贅沢なバンドなんだ。
新作からも2曲やってくれた(13,16)。いいアルバムなのでもっと聴かれて欲しい。
地味な22をライブで聴く日が来るとは思わなかった。これだけでも感涙。
20,21は亡くなったデニスとカールをスクリーンに映しつつ歌も流して、
時を超えた競演。やはりこの2曲はこの2人に歌ってもらわないと。
名曲「パンチで行こう」(18)も生で聴けた。
アンコールの「Kokomo」には再びクリストファー・クロスが登場。
カールのパートを歌うという美味しい役どころ。
2曲目以降にはアメリカの2人も参加。
有終の美を飾った。


ステージを引っ張るのはやはりマイク。
後半ちょっと声が怪しくなったりもしたが、身振り手振りでアピールするのは、
伊達に長年ツアーし続けている訳じゃない。
声が一番元気なのがアル。殆ど衰えがない。19や28などでしっかりステージを締めていた。
意外と言っては何だが、大活躍だったのがデビット・マークス。
サーフィン/ホットロッド系の曲でカッコいいギターソロを決めまくっていた。
あれだけサポートメンバーがいる中で(ギターも3人)、
当時のメンバーがリードギター取るというのは、なんだか嬉しい。
ブルースは殆ど目立ったところがなく、彼のリードvo.曲も聴けなかったのが残念。
21のエンディングのコーラスは歌っていた様に思うが、小さくて余り聞き取れなかった。
ブライアンは、ステージ左側に御本尊の様に鎮座していた。
14,15,26でリードvo.を取る以外では、時々思い出した様に歌ったり、キーボード弾いたりする。
彼はそれでいいのだろう。今日のステージにいるのは、彼の家族だ。
ソロの時よりくつろいで、安心している様に思えた。



配偶者は、
「海に近い場所で、夏の野外でビーチボーイズなんて、最高だ」
と大喜びだった。
そして私は、殆どの曲で大声でデタラメ英語で歌ってました(主にハモリパート)。
近くでうるさかった人いたらすいません。殆ど聞こえてないとは思いますが。
28なんて、マイクがサビのバスコーラスやってくれないもんだから、
自分で「ばうばうばう」って歌ってました。すいません。

(宴のあと)


2500円のパンフは異様に内容充実。
左から開くとUS版、右から開くと日本版の、LPサイズ、オールカラー96ページ。
早めに行くと、100部限定4500円でメンバー直筆サイン入りがあったそうだ。
知っていれば早めに行ったのに、残念。


全体的に、本国アメリカでのセットより少し短め。
選曲もあれがないこれがないと、うるさ方は言うだろうが、
これだけの歴史のあるバンド、それを言い出したら切りがない。
70歳過ぎて、日本まで来てくれて、これだけのエンターテイメントに溢れた演奏してくれただけでも、
私は大感謝だ。有り難うございました。


いずれにせよ、最高の夏の想い出になったのだった。
ありがとう、The Beach Boys。個人的に、20年の思い入れと感謝を込めて。


で、クリストファー・クロスは、あの2曲のシークレットゲストの為だけに、来日したの?
生まれて2枚目に買ったLPが「南から来た男」な私は、凄く好きなんですが。

[追記]
クリストファー・クロスは、8/18のこの公演のために来日していたらしいです。
http://hirokyo.or.jp/html/concert1208.htm
大阪と名古屋でも出るのかな?前日辺りはこっちのリハもありそうですが。