「ツィゴイネルワイゼン」サウンドトラック・シングル盤

これで思い出したが、映画「ツィゴイネルワイゼン」(面倒なので以後「ツィ」)には、
サウンドトラック・シングル盤が存在する。上の写真がそう。
よく見えないかも知れないが、「ツィ」の文字は金箔になっている。
蓄音機に寄りかかった大楠道代のジャケ写が、非常に印象的だ。
A面に、サラサーテ演奏の「ツィ」、B面に「録音構成ツィ」。
B面は、Deep Seijunに収録されたものと同様に、台詞と状況音で、
「中砂と小稲の出会い」「狐の穴の中」「大団円」と題されている。
(「大団円」はDeep Seijunには入っていない)
7インチ盤だが33回転、レーベル表記はなく、
ツィゴイネルワイゼン制作記念盤」「MADE BY CINEMA PLACET 1980」と書いてある。
値段表記すらないので、多分一般のレコード流通ではなく、
当時上映されたシネマプラセットのテント内でのみ、販売されたものではなかろうか。
http://www7.plala.or.jp/tenderness/cinema-4.html
(当時の状況を知っている方の情報を請う)


このレコード、私は最初に神保町のササキレコードで発見、
ジャケットの余りの美しさに欲しくてたまらなくなったが、しかし7000円という値段が付いていた。
さすがに手が出ず、だが諦めきれずに、店に行ってはまだ残っているのを確認する度に
ため息をつくという恋煩いのような状態であった。
しばらく経って、所用で蒲田に行き、ついでにえとせとらレコードに寄ってみたら、
何とこのレコードがあるではないか。そして値段は2500円。
基本的にプレミア物に手を出さない人間だが、これだけは別格。
しかもササキレコードに比べたら1/3近く安いではないか。というわけで即購入。
シングル盤1枚に出した金額としては、未だに自分内最高記録。
今から約10年くらい前のことだろうか。レコード・CDを一番買っていた頃の思い出である。


そういえば、ササキレコードの「ツィゴイネルワイゼン」は、その後どうなったのだろう。
今だに売れ残っているのだろうか?