怪獣好きの女性、存在するや否や?


現在発売中のビッグコミックスペリオール'05.1.14号にて、
星里もちるの新連載が始まった。
その名も「怪獣の家」。


衝撃的なのは、「怪獣好きの女性」が登場している事である。
冒頭、主人公が街を歩いていると、ガチャポンマシンの前で女性が倒れる。
助け起こして理由を聞くと、上記図版のような台詞を吐き、
「キングジョーを出したかったのですが、手持ちのお金が尽きてしまって……」
と悄然とする。
(ダブるのがジラースというのが、妙にリアリティーがあって笑える)


その後、主人公の家を「怪獣映画の中で壊したい」というプロデューサーが現れ、
それを聞きつけた上記の女性が主人公に「この家に住まわせてください」と頼む。
何故かと問う主人公に「この家が、怪獣に壊されるからです」と答え、
「怪獣好きなら一度は夢見ることなんです。こんなめぐりあわせ、もう二度とない!
 宝くじの一億よりありえない!なんでもします!住まわせてください!お願いします!」
と懇願する。


コミケの打ち上げで、おたく歴ン十年Y氏にこの話をしたら、
「今まで怪獣好きの女性には会ったことがない」
という。
考えてみると、女性特撮ファンは存在するが、大抵俳優のファンかヒーローのファンであって、
怪獣好きというのは確かに見かけない。
その場に居合わせた人に聞いても、誰も知らなかった。
永野のりこという偉大な例外がいるが、それ以外は皆無だ。
あなたの周りに、怪獣好きの女性はいるだろうか?
(恐竜好きと怪獣好きは分けて考えよう)


「怪獣の家」では、住むのは断わられた怪獣ファンの女性だが、
家に遊びに来る事は許される。
そんな二人の前に、その怪獣映画に出演する女優が現れる。
それは、主人公の妹の元同級生だった。


どうも、これも星里もちるおなじみのパターン、雑居モノになりそう。
またか、と思う反面、ここまできたら突き詰めてほしいとも思う。
タイトルから考えると、怪獣を筋にどう絡めるかも気になるところ。
星里氏が映画に目覚めたのは旧「ガメラ」だったそうなので、
ぞんざいな扱いはしないとは思うが。さて、今後どう展開させるか?
注目していこう。