「リングにかけろ1 Round.4」の初回特典

刀羽根扇風機

リングにかけろ1 Round.4 [DVD]

リングにかけろ1 Round.4 [DVD]

先日、DVD売り場で、こんなものが出ているのを発見した。
リンかけと言えば、'70年代末期から'80年代初頭、
週刊少年ジャンプに連載されていた人気ボクシング漫画だ。
わが青春の「リングにかけろ」
ボクシングとは言っても、段々必殺パンチがクローズアップされていき、
仕舞いにはひたすら超人的な必殺技の応酬のみになっていった。
背景に宇宙や虹が出てくるのは当たり前、
パンチで相手を半回転させたり(ブーメランスクエア)、
古代アトランティス大陸オリハルコンで出来た武器(カイザーナックル)を、
何故か無名ジムの会長が持っていたり、
必殺パンチの開発のために変電所で高圧電流を浴びながら特訓したり(ギャラクティカ・ファントム)。
とにかく現実には「あり得ない」エピソードばかりだったが、
読んでいる側としてはそこを突っ込みつつも、楽しんでいたものである。
リンかけは、あり得ない話ばかりだけど、あり得ないからこそ面白いのだ。


そのあり得ないエピソードの中に、
志那虎の子供時代のものがある。
ある日彼は、厳格な剣道家の父に、羽根が刃で出来た扇風機を見せられる。
回転する刃越しに物を取れと命令され、
いやいや右手を突っ込んで負傷、それ以来彼は右手をまともに使えなくなった。
それが、ひたすら左手でのみ戦う志那虎のボクシングスタイルの訳なのだが、
成長したある日、彼は父の前で、かつて自分の右手の自由を奪った扇風機を持ち出し、
回転する刃越しに3回、左手で物を出し入れしてみせる。
これが、志那虎の必殺パンチ「ローリングサンダー」の誕生であった。


という、志那虎を語るには欠かせないエピソードである。
さて、私がDVD売り場で見たパッケージ、志那虎の渋い顔もさることながら、
初回限定グッズが付いていた。
そう、あの憎き、刃付き扇風機なのだ。
うう、欲しい。多分凄くちゃっちいけど、欲しい。


ビバ、志那虎。実は栄光の日本Jr.の5人中、一番好きだ。渋くて。
スペシャローリングサンダー、君も真似しただろう?