PowerMacG5にハードディスク増設、メモリエラーで交換

ここ数週間、PowerMacG5の調子がおかしかった。
アプリの異常終了が頻発する。iTunesのライブラリファイル(プレイリスト)が何度も壊れる。
そして先週、iPhotoのライブラリがおかしくなった。
2005年5月以降の写真がiPhoto上に表示されなくなってしまったのだ。
iPhotoライブラリのディレクトリをFinderで開いていくと、画像ファイル自体は存在する。
プレビューで正常に開けるから、ファイルが壊れた訳ではないようだ。
しかし、iPhotoに再度読み込ませようとしても「読み込めないファイルです」と出てしまう。
しまいにはiPhoto自体が立ち上がらなくなった。続いてiTunesも。


買ってほぼ1年。
何が原因か判らないが、そろそろ不具合が出て来てもおかしくはない。
前に使っていたpowerbookG4も、1年でHDDが飛んだ。
iTunesiPhotoのライブラリが肥大しすぎて、
バックアップが取れなくなっていた事もあって、どうせならとHDD増設を思い立った。
そして今使っているOSも、設定等をPBG4からMacOSX環境移行アシスタントで移したものなので、
不要なファイルが多いだろうから、ついでに新しいHDDにOSも新規インストールして、
まっさらな状態からすっきりしたOS環境を再構築しようと考えた。


HDDを買ってきて本体に増設。G5の内部アクセス性は良好なので、これは楽勝。
そしてOSインストール。しかしここで壁にぶち当たった。
何故か途中でエラーが出てインストールが止まってしまう。もう1度やっても同じ。
一旦ディスクユーティリティーを立ち上げ「ディスクの修復」と「アクセス権の修復」を行い、再度挑戦。
今度はインストールディスク1枚目の最後までは進む。しかし、一旦再起動して次に進むはずなのに、
画面に出るのはカーネルパニック画面。何度再起動しても変わらない。
だが元々のHDD側のOSでは立ち上がる。
インストール途中で何か変なことが起こったのだろうか。
ここでふと思いついて、AppleHardwareTestを実行。しばらくすると、
「メモリにエラーがあります」
と出た。


完全に盲点であった。
不覚にも、アプリ異常終了の原因はソフト的な問題だとばかり思っていた。
ハード面については、HDDかも知れないとは思っても、メモリとは全く考えていなかった。
メモリを差し替えて数度Testし直す。
AppleCareProtectionに入っているので、
出荷時標準の256MB×2のメモリならAppleのサポートで交換出来ると望みを掛けたが、
残念ながらエラーを出していたのは、自分で増設した1GB×2のメモリの方であった。
(G5のメモリは2枚1組単位で装着する)


このメモリは1年前に秋葉原の神和電気で買った物。メモリでは定評がある店で、
バルクメモリには珍しくMacの動作保証をしていたのでここで買ったのだが、
その後まもなく神和電気の秋葉原店舗はなくなった。
ネット上にはWebショップがあるが、商品選択不可ばかりで生きているのかいないのかよく判らない状態。
(神和電気の現状を知っている方がいらしたら教えてください)
しかも部屋の中を探したが保証書が見つからない。これでは何のために神和電気で買ったのか。
1年前、増設した当初にAppleHardwareTestをしたときにはエラーはなかった。
それで安心していたのが間違いだったらしい。


取りあえず不良メモリを外してOSインストール。エラーは出ない。やはりメモリが原因だったようだ。
しかしスワップのためHDDアクセスがたびたび起こり、カリカリうるさい。OSXの動作も緩慢になる。
内部温度も上がるらしくファンが頻繁に回る。こんなことは以前はなかった。
PMG5を買ってすぐにメモリを2.5GBまで増設していたので気付かなかったが、
OSXを512MBで動かすというのはこれほどストレスのたまることなのか。
改めて大容量メモリの恩恵に恐れ入る。


余りにうるさいので「ちょっとぐらいエラーが出ても、今までも動いていたし取りあえず大丈夫だろう」
と考えてエラーメモリ2GBを再び増設。
たしかに起動は早くなったが、OSXのアップデート中に再びエラー。今度は全く立ち上がらなくなった。
今度こそ、不良メモリを外して一から再インストール。
動作の緩慢さに悩まされながら、無事アップデータも全部入れることが出来た。


iPhotoのライブラリを新規HDDにそのままコピーして持ってきたが、立ち上がらない。
これはやはりソフト的に不調になっていたようだ。21GB分、全部読み込ませ直す。
iTunesライブラリも同じ状態。これも43GB分、全部読み込ませ直す。


結局、512MBでの動作の緩慢さに耐えきれず、新たに1GB×2のメモリを買ってきて増設。
余り金もないので、今度はPC用のバルクメモリ。Macで動かなくても保証はない。
G5はメモリの相性が厳しいので恐る恐る購入。
最初認識されずに焦ったが、再度がっちりと装着したら認識、無事動作した。
AppleHardwareTestは無事エラー無し。しかし今後は定期的にTestをしてみねばなるまい。


アプリの異常終了は、十中八九メモリのエラーが原因だっただろう。
ただ、iTunesiPhotoの不調は、メモリのエラーに起因するものだったのだろうか?
ハード的な不調がソフトの不調に影響するものなのだろうか?
これについては私には判断する知識がない。
ご存じの方にご教授を請いたい所である。


OSXの環境再構築は面倒だが、元々覚悟していたことなので諦めがつく。
それより、予想外の出費が増えてしまったのが痛い。
結局、HDD代14970円で済ませるつもりが、
メモリ代22400円も余計にかかってしまった訳である。
うーむ、今月の財政は辛そうだ。