さよならCANON PowerShot S40

PowerShot S40


昨日、雨の中で横浜対ロッテ戦を見た。
緊迫した投手戦の中、9回裏まで1対0でロッテがリード。
最後の最後に横浜村田が逆転サヨナラタイムリーヒットを打つという、
非常に劇的な試合であった。非常に興奮した。


雨の中、私はデジカメを使っていた。
このCANON PowerShot S40を買って4年。
色々な所に持って行ったが、こいつは持ちこたえてくれていた。
壊れる事なんて想像もしていなかった。
そんな事ありえないとでも、過信していたのかも知れない。
実際、試合中は普通に動いていた。


帰ってきて、起動しようとしてみると、うんともすんとも動かない。
電池を替えても無駄。1日経っても動かない。
多分、雨が徐々に内部に浸透して、壊れてしまったのだろう。


経年劣化も当然起きていた。
ここしばらく、画像の真ん中あたりに、数カ所ドット抜けのような現象が起こるようになっていた。
当初は撮影開始時だけ起こり、撮影が進んでいくと(カメラが暖まると?)、
抜けはなくなったが、最近は常に起こるようになっていた。
多少寿命は感じたし、現行機種に比べると力不足も目立ってきていたが、
それでもまだ使えると過信していた。理由もなく。


某女性歌手の企画に関わったことで得られた臨時収入を注ぎ込んで
(それだけでは足りず、持ち出しになったが)
買ったデジカメだった。
それ以前にCASIO QV10を人から貰ったが、自費で買ったものとしては初めてだった。
これで、一体何千枚写真を撮っただろう。
現在のiPhotoライブラリだけで3000枚以上。
それ以前にも相当数撮っているから、下手すると1万枚位いっているかも知れない。


色々なものを撮った。この4年間の記憶が詰まっているカメラだった。
もう動かない。
修理に出せば直るのかも知れないが、その気力もない。
雨の中で使うなどという馬鹿げたことをした。自業自得だ。


終わらないものなんてない。壊れないものなんてない。
最近、それを感じることが多い。
ちゃんとしたケアをしてあげられなかった。
どうして出来なかったんだろう。そんな難しい事じゃなかったはずなのに。
自業自得だ。