CD買い初め

SONGS 30th Anniversary Edition

〈刑事魂 海外編〉Great Cops 海外の刑事ドラマ&ムービー・テーマソング・ベスト

新春放談に触発されて、SONGS30周年記念版を買う。
前のCDを持っているので(私のように)躊躇っている人がいると思うが、
結論として、これは買いである。

買い控える一番の理由としては
「本編は持っている」
「LFデモは前のCDとダブる」というのが大きいと思う。
だが、新春放談でも語られていたが、LFデモの8trマルチが見つかったそうで、
ここに収録されているLFデモは、以前の物とは全く別物といっていい。
それほど、生々しく素晴らしい音質である。
ライブ音源も初めて聞く物だ。
そして肝心の本編。これも、今までを遥かに凌ぐ高音質。
ここ数年、大瀧さんが旧譜リマスターをし続けた成果が見事に発揮されたと言っていい。
実に生々しい音だ。
「雨はてのひらにいっぱい」のOPのバスドラなど、空気感まで漂ってくる。
リマスタリングでここまで変わる物なのだと、改めて教えられた。
ザ・バンドのリマスターCDにも勝るとも劣らない。
それくらいの衝撃はあった。

後者は、とにかくM-2に尽きる。これが欲しかった。
本来は「特別狙撃隊SWAT・反逆のテーマ」だけど、
我々の世代にとっては、「水曜スペシャル・川口浩探検隊のテーマ」ということになる。
現在の藤岡弘、探検隊でも使われている程、探検隊には欠かせない曲なのだが、
DVDでは権利関係で差し替えられてしまっているのが惜しい。

勿論これ以外も、懐かしい曲ばかり。「ビバリーヒルズ・コップ」が「朝まで生テレビ」だったり。
ただ「コロンボ」なんかはオリジナル音源でないのが勿体ない。権利関係で入れられなかったのだろうか。
この手の曲は、オリジナル音源にこそ懐かしさを感じるのであって、
たまにある「CD用に新録!」なんぞという惹句は、むしろ購入意欲を萎えさせるだけ、というのを、
サントラCD制作者は肝に銘じて欲しい。
例え演奏に瑕疵があったとしても、それ込みで視聴者は親しみ、覚える。
TVから流れてきたそのままを、我々は欲しいのだ。