ペヤング超大盛やきそばの衝撃
最近、どのコンビニに行っても、ペヤング超大盛やきそばが置いてある。
置いてあるどころではなく、面出しにされて。
しかも、あれだけ大きなパッケージを更に2つ並べているところも多い。
あれでは、ペヤングだけで相当幅を取っているはずだ。
それだけ売れている、ということなのだろう。
圧倒!超大盛・ペヤングソースやきそば [コンビニグルメ] All About
「四角くって食べやすい」とはかつてのペヤングCMでのキャッチフレーズ。
だが私は、カップの角に具が集まってしまって食べづらいと感じる。
それ以外にも、最近のカップ焼きそばで主流になっているお湯捨てシステム
(お湯注入口と逆側から捨てる)に対応していないなど、
パッケージ面から見れば、ペヤングは時代遅れなカップ焼きそばである。
しかし、ペヤングは別格なのだ。
その独特の味。
何と表現したらいいのだろう。
カップ麺全体がグルメ化し、特定の味をウリにしている昨今。
その中で特にウリはない、平凡といえば平凡な味。
しかし、逆にそれは「ペヤングの味」としか言いようがない、
ワン&オンリーの味なのだ。
これにはまったら、どんな美味な食べ物でも代えは効かない。まるで麻薬のような味だ。
ぐんまの開発者達 ぺヤングソースやきそば
その独特の味を、普段よりも一杯食べられる!
ペヤング超大盛は、そんな夢をかなえてくれる。
しかも普通盛りを2個使うよりも安い。ペヤング好きにとって、そんな夢のような商品だ。
食べている最中、余りの量に大抵途中で後悔し出すが、
そんなことはペヤングを腹一杯食べられることに比べれば些細なことだ。
作るときに気をつけることは、
お湯を捨てるときに一緒に中身まで出さない事。
カップ焼きそば愛好家の諸兄なら、あの時の情けない気分を味わったことがあるかと思うが、
こいつは何せ2倍の量なので、重くて出してしまいそうになる。
その時の情けなさも、2倍だ。
ペヤングの悲劇
先に書いた逆側お湯捨てシステムを採用していないメジャーなカップ焼きそばは、
今となってはペヤングだけ。それだけこの現象に皆悩まされてきた事を意味するが、
しかしペヤングがペヤングたる由縁はあのパッケージにもある。
そういう意味では、
「ペヤングを食べたいなら、このクラシカルな障壁を乗り越えて来い!」
というまるか食品からのメッセージなのかも知れない。
そして我々は、それを噛み締めつつ、
今夜もペヤングのお湯を捨てて「ぺこん」と流しの底を凹ませるのだ。