今度の土曜日、斉藤由貴のライブに行くことになりました

3/8、斉藤由貴のライブに行くことになった。
斉藤由貴、水野真紀、田中健、藤岡藤巻 『live@PARCO』出演のお知らせ

斉藤由貴自体、ライブは13年ぶりだそうだし、
私が見るのは全く初めてだ。
どうやって斉藤由貴に出逢ったか、思い出してみよう。


私が斉藤由貴を認識したのは遅い。
世間一般には1985年初頭のデビュー曲「卒業」の時点で知れ渡っていただろうが、
私が認識したのは、1987年末のシングル「さよなら」でだった。
当時ラジオばかり聞いていたのだが、同じ日に3回もラジオで「さよなら」がかかっていて、
何となく気になりだしたのだった。
「さよなら」は斉藤由貴のアイドル期最後とも言えるシングル。
テレビを殆ど見ていなかった私は、「スケバン刑事」も「はね駒」も、勿論「野球狂の詩」も見ていない。
歌番組も見ていなかった。
つまり私は、斉藤由貴がアイドルとして一番光り輝いていた時代を、殆どリアルタイムで見なかった事になる。
(こういうファンも珍しいかも知れない)


と言うわけで、接点は彼女のラジオ番組「ネコの手も借りたい」と、時たまリリースされるレコードだけ。
が、レンタルでアルバムを借りて聞いてみると、えらくいい曲が多いのでびっくり。
しかも本人の詞がまた独特。
「アイドル」としてではなく、「歌手」として思わぬ掘り出し物に当たった気分だった。
当時、AXIAのテープにダビングした「ガラスの鼓動」「チャイム」「風夢」「PANT」は、
密かな宝物だった。


大学に入ってしばらく、ラジオを聞く時間も少なくなり、斉藤由貴は高校時代の想い出となりつつあった。
そんな時、友人が借してくれたのが1990年のアルバム「MOON」。
これは衝撃だった。
何曲かはラジオで聴いていたが、これは完全にトータルアルバム。
全作詞、コンセプトプロデュースは斉藤由貴
詞も曲もサウンドも歌も、とにかく凄い。
もう、アイドルという域ではない。
いいものはいいのだ。


ある意味、「MOON」は、その後の私の雑食音楽人生を決定づけたアルバムと言ってもいい。
その後、斉藤由貴の全アルバムを、改めてCDで集め直し、歌手としての彼女を再認識した。
だが1994年の「moi」を最後に、歌手活動はほぼ収束。
その後はごくたまに依頼されてレコーディングで歌うだけになる。


一昨年のドラマ「吾輩は主婦である」の主題歌「家庭内デート」で、
久々に自分名義(正確にはデュエット)のシングル発売、同時に歌番組への出演。
この頃から、今回の歌手活動再開への胎動が始まっていた。


去年、谷山浩子のライブにゲスト出演。
そして今回、13年ぶりの単独ライブ開催。
継続的なものか、1回限りのものかは判らないが、
行かない訳にはいかない。


斉藤由貴は果たして、13年振りに何を歌うのだろうか。
そして我々は、それをどんな思いで見るのだろうか。
震えて待ちたい。