その2 Mountain「Nantucket Sleighride」

紙ジャケにて購入。


いわゆるハードロックバンドに分類されるマウンテンだが、
私はこの「ナンタケット・スレイライド」という曲がむやみやたらに好きで、
かつてテープで聴きまくったものだ。
(大学3年の時のバンドでヴォーカル担当だったM田氏の兄のテープを借りて初めて聴いたのだった。
有り難う、M田氏)
楽曲の叙情味、緩急自在の凝った展開と、合間合間の甘い音色ながらもハードなギター。
前者は、クリームのプロデューサーとして知られるフィリックス・パパラルディの持ち味。
後者は、巨漢ギタリストとして有名なレスリー・ウエストの持ち味。
「ナンタケット・スレイライド」は、その2つの要素が上手く融合した名曲である。
プログレマニアにもアピールする曲ではないだろうか。
(アルバムだと「Taunta」という前奏曲が付いていて、更に切なさをかき立てる)


レスリー・ウエストは、クリーム時代のエリック・クラプトン直系のギタリスト。
主にレスポールJr.を用い、甘い音色と激しいディストーションを使い分けた。
早弾きは殆どなく、技巧派ではないが、その代わりメロディを大切にしたソロを弾く。
「ナンタケット・スレイライド」でのレズリー・スピーカーを通したバッキングも印象的。
ペンタトニックの魔術師レズリー・
パパラルディからの指示も相当あったのだろうが(結局がそれが原因で解散)、
魅力的なギタリストであることには間違いない。