昭和50年代前半の小学生男子にとってのウルトラマン・仮面ライダー その1

ザ・ウルトラマン (1) (小学館コロコロ文庫)
物心付いたのが大体昭和50年頃。既にどちらも一旦シリーズ終了していた。
「ストロンガー」は新聞のテレビ欄に載っていたのを見た記憶がある。
番組自体を見た記憶はない。「レオ」はそういう記憶すらない。
(「レオ」は昭和50年3月まで、「ストロンガー」は12月までなので、
 こういった差が付いたのかも知れない)
というわけで、昭和50年代前半というのは、新作という意味ではどちらも空白期。
だが、小学生男子にとっては、巨大な存在感があった。


まず、何故だか常にやっている再放送。
どの時間帯も視聴率を狙う今と違って、いわば「捨て時間」があった。
朝6時台、10、11時台、夕方4〜6時頃までは、民放は穴埋め的に過去の作品を再放送していたのだ。
ルパン三世」「ヤマト」がこの再放送枠で人気が出たのは有名。
探偵物語」「太陽にほえろ!」「俺たちは天使だ」など、
NTVの刑事・探偵ドラマは夕方の定番だったし、
現在は新作アニメばかり流しているテレビ東京6時台は、
アメリカンカートゥーンや他局の旧作の宝庫だった。
「ビッケ」「ハクション大魔王」「キャシャーン」「ポリマー」等々、
私にとっては全て、「テレ東のアニメ」なのだ。


ウルトラシリーズも又、定番プログラムだった。
いつ始まっていつ終わるのやら、気付かぬ内に次から次へと放送されていた。
だから見た順番もぐちゃぐちゃだし、第1回や最終回を見逃す事などザラだったが、
見る機会だけは多かったのだ。
(最初に見たのはマン第7話「バラージの青い石」。内容は忘れたが、
 サブタイトルだけ強烈に覚えている)
仮面ライダーは、ウルトラと比べると関東圏での再放送は少なかった様に思うが、
それでも、夏休みに親の田舎に行くと、放送されていたりした。
(蜘蛛男の回だった気がする)


そして、当時一番大きかったのは、活字メディアの力だろう。
(この項続く)