たのきんの「の」は助詞

BEST OF 田原俊彦
今日の「徹子の部屋」のゲストは、田原俊彦だった。
黒柳徹子は言わずと知れたあの「ザ・ベストテン」の司会者。
トシちゃんとは当然面識がある。
ここ数年、たまにTVで見かけるたびに居心地悪そうだったトシちゃんも、
今日は割と話しやすそうだった。
デビュー25周年だそうだ。なんと時の流れたことか。
トシちゃんの額も広くなるはずである。


中で、19歳の時に新人賞を貰った映像が流された。
歌は「ハッとしてGood」。言うまでもなく、若い。
本人は「緊張してますねー」と、感慨深そう。


トシちゃんのかつての「将来の夢」の作文が読まれた。
パイロットになりたい」と書かれているが、本人は「完全に忘れてました」。
小学5年生の時に学校行事で埋めたタイムカプセルに入れたもので、
20歳の時に掘り出されたそうだが、
「20歳の時は仕事で休みが1日もない状況で、全く取りに行けず、
 やっと数年前になって手元に来た」
当時の忙しさが偲ばれるエピソードである。
現在は「犬の散歩は子供ではなく自分が行っている」状況。
「まだ子供が小さく、犬に引っ張られてしまうから」だそうだが、
余裕がある生活か、それとも「暇」とみるべきか。
家は「雨漏りがしだした」そうである。ギャグなのか自虐なのか微妙だ。


研ナオコとの新曲「恋すれどシャナナ」のビデオが流される。
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「うわー、嬉しいなー、こんなに長く流して貰えて」
というのは謙遜か本音か。
曲はなかなかいい。現在のラジオでパワープレイしても違和感がないと思う。
研ナオコ田原俊彦と言えば、「夏ざかりほの字組」。
あれは私が中学生の時のヒット曲だった。時は流れる。


話の流れで、時折立ち上がってぐるりと回ったり決めポーズを取ったりする。
「踊れる」自分をアピールしている様だ。それがトシちゃんのキャラクターでもある。
実際、たのきんの中ではダントツに踊りがうまかったし、
ジャニーズの枠を外しても、かなりの腕前だろう。
私は「たのきんHOTライブ」という、'80年のライブビデオを持っているが、
ここでのトシちゃんの踊りの切れはすごい。他の2人とは雲泥の差である。


'80〜'90年代頭にかけて、間違いなく彼は天下を取っていた。
そのイメージが強烈過ぎたので、どうしても現在が落ち込んで見えてしまう。
一世を風靡したタレントのジレンマである。
「50歳になってもタキシードが似合う男でいたい」
とトシちゃんは言う。
私はそれを見たいと思う。50歳になっても、グルリと回って得意そうに笑うトシちゃんを。
だから、それまでトシちゃんに大人げなく頑張って欲しいのである。