NHK第一「ひるのいこい」が素晴らしい

最近マイブームなのが、NHKラジオの「ひるのいこい」である。
タモリがかつてパロディにしていた事でも有名だが、
月~土の帯番組、昼12:15~30までNHK第一とFMで同時放送している。
wikipedia/ひるのいこい


番組フォーマットはほぼ決まっている。


テーマ音楽(作曲・古関裕而)に載せて1通目のお便り
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1曲目
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各地のふるさと通信員からの「話題」
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2曲目
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聴取者からのお便り(必ず2通)
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3曲目(必ずインスト)
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エンディング曲に載せて聴取者からの「暮らしの文芸」
 ↓
担当アナウンサーの名前を言ってエンディング


ふるさと通信員からの「話題」、聴取者からのお便りは、
時節もしくは地区、今年の農作物の出来などの話題が主。
NHKの地域ニュースと同じ調子で、大抵はほのぼのとした話である。
村祭りのようなBGMが秀逸で、これを聴いているだけで幸せな気分になってくる。


流される曲は古い歌謡曲が多いが、たまに新しめのものもかかる。
1曲目と2曲目は近い時期のヒット曲である。
一応時節を考慮しているようで、3月に入ってからは「卒業」や「別れ」の曲が多い。
2/13に大滝詠一「ブルー・バレンタインデイ」が流れたのは驚いた(全然ヒットしてないのに)。
3曲目は室内楽的なイージーリスニングが多いが、NHK的には歌が入ってなければ全て同じインスト扱いらしく、
たまに驚くような曲がかかる。
YMOのみなさんで、ライディーン
サディスティック・ミカ・バンドのみなさんで、黒船」
という紹介にどれだけ驚いたことか。
ただ15分で3曲+話という短い番組なので、フルコーラス流れることは少ない。
大抵は2番でフェイドアウトである。


「暮らしの文芸」は聴取者からの俳句・短歌の投稿を読むもので、
これも時節物が多い。年輪を感じるものばかりである。


もともと、農作業の手を休めて昼ご飯を食べている人を対象に、
彼ら彼女らの「ひるのいこい」として作られている番組。
10年前も20年前も同じ調子で放送されていただろうし、
10年後も20年後もやはり同じ調子で放送されていくのであろう。
その時代錯誤振りが、逆に今となっては貴重なオアシスに思え、
都会に住む我々にも「いこい」をもたらしてくれている。
その素朴さは、小ジャレたFMよりも質実剛健なAMにこそ相応しい。
今後も変わらずに、「ひるのいこい」を我々にもたらして下さい。