12/30 23年目のタイムカプセル開封

12/30、23年前に埋めたタイムカプセル開封式に行ってきた。
これは元々、1986年3月の中学の卒業に際し、
当時のクラス一同で中学の敷地内に埋めたものだ。
その時は10年後に開けようということになっていた。
そして10年経った1995年に同窓会が行われ、掘ったのだが、
埋めた際に目印にしていた物が移動しており、
その時にはとうとう見つからなかった。
半ば諦められていたのだが、
今年になって、中学校舎改築工事中に発見された。
1995年の同窓会の時、タイムカプセルに一番執着していたT氏が、
校舎改築工事が行われているのを知って、
「もし出て来たら連絡して下さい」
と学校に申し入れてあったそうだ。
もし彼が申し入れてなかったら、ただのゴミとして処理されていたことだろう。
そして彼からクラスメイトに連絡が行き、開封式&同窓会が開かれることになったのだ。


実際、中を見るとひどい物で、
金属製の物は殆どが錆びていた。使い掛けの消しゴム、給食のジャム、
アイスクリームの紙スプーンなど、ゴミ同然のものも多い。
それ以前に、誰がどれを入れたのかも判らない。

当時、どういう経緯で「タイムカプセルを埋める」事を決めたのか、
はっきりしたことは誰も覚えていなかった(学年単位の公式行事ではなく、我々のクラス独自の企画だった)。
多分かなり衝動的に決めたことだったのではないか、という話になった。
卒業式の後に埋めたらしいのだが、多分その数日前に慌ただしく決めたのではないか、と。
だから、余り深く考えずに入れた人もいたのだろう。
卒業と同時に不要となる生徒手帳を入れた人も多く、中には自転車のヘルメットという大物も。
「タイムカプセル」という発想には、
当時記憶に新しかったつくば科学万博と、「ポストカプセル2001」の影響があったと思われる。


当日は十数人が集まった。
非常に懐かしい面子。それぞれに時間を経てきた顔。
これからも経ていくだろう。
今後、何度会うことがあるだろう。
少なくとも、還暦には又集まるかと話した。
それまで何人生き残れるか、とも。
(既に1人、世を去っていた)


私が入れていたのは、オペラグラスと生徒手帳。
自分では何を入れたか忘れていたのだが、考えてみれば、
ある時期まで手元にあったオペラグラスを、その後使った記憶がない。
タイムカプセルに入れた為だということが、23年目にして判った。
23年目のオペラグラスは、錆びて使い物にならなくなっていた。


今回の教訓。
今後タイムカプセルを埋める人たちに伝えて欲しい。
必ず、どれが誰の物か判るように、
出来れば一つ一つを袋に入れるなりして、名札を付けるべきだと。


そして、この発見に多大なる貢献をしたT氏に感謝。
彼の執着なしでは、見つからなかっただろうし、同窓会の開催も有り得なかった。
ちなみに彼が入れたのは、記念メダルだったそうだ。