The Beatles in MONO 入手

発売時に予約し損ねて、殆ど諦めていたのだが、
再出荷しているという話を聞いて出かけたら、
あっさり買えてしまった。
お財布には痛いが、ずっと空虚感を抱えていたので有り難い。


久々に色々聞いてみて思った事。
「俺、やっぱ『ヘルプ!』『ラバーソウル』の'65年ステレオミックス好きだわ」
どこにいっても悪評だらけの、左右完全泣き別れ状態のステレオミックス
それでも、これで聞いてきた、育ってきた。
アナログ盤が普通だった最後の世代が、我々の世代だろう。
必死こいて、ビートルズ全アルバムをLPで集めた高校時代。
やっと辿り着いた「アビイ・ロード」をレジに持って行った時、
店員に、
「今度ビートルズCD化されますね」
と、声をかけられたのだ。
あの時の脱力感は未だに忘れられない。


「ヘルプ!」「ラバーソウル」を最初からCDで聴いた世代にとっては、当然'87年ミックスが標準だろう。
しかし私には、'65年ミックスが完全に刷り込まれている。
わざわざ'87年にリミックスしてくれたジョージ・マーティンには申し訳ないが、
どれだけオーディオ的に劣っていようと、
言ってみれば私の「ヘルプ!」「ラバーソウル」処女は、'65年ステレオミックスに奪われたのだ、1987年に。
そんな「最初の恋人」を、拒否できるはずがない。
(そんなこともあって、'65年ステレオミックスを収録したMONO箱を先に買う事にこだわった)


さて、MONO箱買えたってことは、
いずれSTEREO箱も買わねばならなくなった…。