iPod photo 1ヶ月使ってみて

あくまで個人的感想。

  • 厚さ重さはそれほど気にならない

以前使っていたのが3G20GBモデル、iPod史上でも最軽量最薄モデルだったので、
気になっていた所なのだが、実際に使ってみるとそれほど気にならなかった。

重ねるとさすがに判る。
もっぱら腰に付けて使っているが、さほど重みを感じてはいない。
ただ、市販されているケースで、photoモデル用は少なく、
また対応が謳われていても、実際には4G40GB用に作られた物を流用しているものが殆ど。
なので実際に入れてみるとわずかに小さい、ということが多い。
(今日のゲストはどなたかな - Welcome to Tuna Fish Music参照)
まあ、アクセサリ類の対応は、
最後発、しかもあまり数が出ないであろうモデルなのでさほど期待していない。

  • クリックホイールはやっぱりすんばらしい

前述の通り、以前使っていたのは3G20GBモデル。
4つのタッチボタンが並んでいて、その下にタッチホイールがあるもの。
この4つボタンは実用上の問題はなかったものの、レスポンスが今一つないのが不安ではあった。
クリックホイールは、そのレスポンス感を見事に与えてくれる。
これを考えた人は、本当にエライと思う。

  • ジャケット表示は大変満足度が高い

iPod photoでもっとも褒め称えたいのは、ジャケット表示。
これは、使ってみると想像以上に楽しい機能だった。
そして、ある意味iPodの楽曲に対するスタンスを変化させる機能でもある。


音楽をCDで聴いていた時、我々は「1枚、2枚」というアルバム単位で楽曲を捉えていた。
物理的な形で把握していた訳である。
それをiPod(iTunes)に入れた途端、全て「ライブラリ」として同一地平で並列化された。
勿論アルバム名は入力してあるのだが、物理的形状を取っていない分こちらの方が結びつきが弱い。
特にシャッフル再生をしてしまうと、アルバムという単位はほぼ無効化される。
その「どんな曲でも同じ1曲」というのが、iPod(iTunes)で聴くときの面白みの一つだった。
アルバムの並びでは気付かなかった、単独の楽曲として良さを再認識した曲も沢山ある。
iPod効果と言えよう。


だが、iPod photoでのジャケット表示は、再び「アルバムへの帰属性」を思い起こさせる。
勿論今までもアルバム名は表示されていたのだが、ジャケットという視覚的効果は大きい。
自分が今どんな性格の物を聴いているのか、ジャケット写真は教えてくれる。
しかし、当然ながら「ライブラリ」としての並列化も薄まってはいない。
ジャケット表示は、「アルバム単位での面白み」「楽曲単体での面白み」
どちらのうまみも味わえる、素晴らしい機能である。


ただ、たまに不具合がある。
同期させると、ジャケットが何故か表示されなくなる事があるのだ。
(新規に同期された曲は表示される)
対処としては、iTunesとの同期の際、設定で「アートワークを表示する」のチェックをいったん外し、
もう一度チェックを入れて同期する。
そうすると「アートワークの最適化」が始まり、全部表示できるようになる。
しかし全曲分を一からやるので、曲数が多いと相当時間がかかる(8000曲で30分以上かかった)。
これは次のファームアップで是非改善して欲しい。

  • 写真表示は面白いのだが、未だ完全利用せず

「売り」の写真表示。いったんサムネイルを作った後は本当に高速表示出来る。
ただ、iPhoto ver.4以降でないと自動同期されないのがネック。
うちはver.2なので、いちいちフォルダを指定しないといけない。なので少ししか入れていない。
来月以降にiLife '05購入予定なので、そうしたら自動同期させる予定。

  • 60GBは本当に大きくて大満足

以前の20GBだと、途中で容量が足らなくなり、チェックマークを外して同期しない曲を作っていた。
「全部持ち歩く」ことこそiPodの最大メリットなので、これはストレスがたまった。
60GBにしてからは、容量を心配することはなくなった。
今のところのライブラリ容量30.86GB、8991曲。
絶対入れたい物は大抵入れたので、増加率は落ちる。あとは増えるにしても少しづつ。
60GBが埋まる前にiPod自体の寿命が来るかも。
第一、母艦であるpowerbookG4自体のHDD容量が、60GBなのだ。
まず最初にそっちが足りなくなりそうだ。